キャリアアップ助成金が2016年2月10日改正で拡充されました。キャリアアップ助成金は、有期契約労働者等の人材育成や処遇改善、正規雇用等転換などを図る事業主にとって、活用しやすく魅力的な助成金です。いくつかのコースがあり、拡充も含めた主な制度内容をご紹介します。
改正・拡充部分の詳細は、次のリーフレットをご覧ください。
【正規雇用等転換コース】有期雇用契約労働者やパート、派遣労働者など非正規労働者を正社員などにした場合に、1人あたり最大30万円~60万円が会社に支給されます。(2月10日から増額されました)
※派遣労働者を、派遣された先の会社で正社員として直雇用した場合、1人あたり30万円の加算があります。
【多様な正社員コース】
有期契約労働者等を多様な正社員(勤務地・職務限定性社員、短時間性社員)に転換または直接雇用等した場合、1人あたり最大10万円から40万円(制度を新たに規定した場合、1事業所あたり最大10万円の加算の可能性あり)
【人材育成コース】有期実習型訓練や一般職業訓練、育児休業中訓練などを行った場合、賃金助成(1時間800円)と経費助成最大50万円。
【健康管理コース】有期契約労働者等を対象とする「法定外の健康診断制度」を新たに規定し、4人以上実施した場合に、1事業所あたり40万円。
※そのほかにも、処遇改善コース、短時間労働者の週所定労働時間延長コースがあります。
※事業主がキャリアアップ計画に基づき、正社員転換制度、人材育成、処遇改善、健康管理、短時間正社員、パート労働時間延長の制度導入などを実施する必要があります。