2012年の国民生活基礎調査結果が7月4日、
厚生労働省から発表され、1世帯あたり平均所得金額は約548万円だった。中央値は432万円。最頻値は300万~400万円。平均所得金額以下の世帯が全体の62・3%を占めました。
この4つの数字だけでも所得の分布が偏っていることがわかりますが、グラフを見ると一目瞭然です。
(「平成24年国民生活基礎調査の概況」13ページの図13参照)
全体の60・4%の世帯が「生活が苦しい」(「大変苦しい」と「やや苦しい」の合計)と回答しました。「児童のいる世帯」では、65・3%とさらに比率が高くなっている一方、「高齢者世帯」では54・0%と全体よりも低い結果となりました。
平均所得以下の割合と、「生活が苦しい」という世帯の割合はほぼ同じことがわかります。
ちなみに、サラリーマンの平均月収(厚生年金に加入している人の標準報酬月額の平均)は30万4000円(男子は34万5000円、女子は23万円)。標準報酬月額にはボーナスは含まれていないので、年収に換算すると、仮に夏冬あわせて3か月分支給として、456万円。非常に大雑把な見方になるが、このくらいの年収があれば、普通に生活できるといえますが、それを下回る世帯が6割以上ですから、国民生活の現状は厳しいものがあります。